あなたの癒やしはなんですか?
講習会に参加しました。
テーマは「こころとからだの癒し・リラックス法」
心が亡びがちな(忙しい)現代人に盛んに用いられる「癒やし」という言葉の語源は、怒り、悲しみ、苦脳などが次第に消えていき気分が安らかになるという意味が込められ、日本人は1000年も前の昔から神仏に願う行為で癒やしを得てきた背景があると。最近の神社仏閣巡りのブームのようなものは、日本の現代人にも合った癒やし法なのだと納得です。
講習では、過剰なストレスが脳に作用する仕組みと身体の反応を知ると共に、過緊張になった状態をほぐしていくバイオフィードバック療法という専門的な治療法を理解しました。
ストレスが過剰になると自律神経(交感神経)やホルモンの分泌を調整する脳の指令が頑張りすぎてしまいます。交感神経の過剰反応やストレスホルモンの分泌によって過緊張の状態が長く続と、心身の不調や病気を生み出してしまう事もあります。
心が亡びる程忙しい現代人とって、リラックスを感じるゆとりがない程
緊張しっぱなしの状態、気分が安らかでない状態が「癒やし」を求めるしくみなのかもしれません。ですから
過剰なストレスによる脳の頑張り過ぎをコントロールする必要があります。
一見わかりにくい感覚ですが自分なりのリラックス状態、癒やし方法をみつけて
ストレスを受け止める脳を上手くコントロールすることが心身の健康にはとても大切です。
カウンセリングでも日々のストレスや緊張状態の強い方は、
リラックス状態というものがわからなくなり、それがまた悩みの一つや悪循環になられていることがあります。
誰にでも、緊張をほぐそうと努力しても上手く出来なかったいという経験はありませんか。
「考えないようにしましょう、力を抜きましょう、気楽にしましょう」という言葉はそれがわからなくなっている人にとってはかえって自分へのプレッシャーになってしまいます。
私自身も度緊張・過緊張状態の時、深呼吸でリラックス効果をあまり感じません。
緊張がほぐせない自分に更にプレッシャ―を感じます。
つい頑張って深呼吸を繰り返す。急いで頑張ろうとする。
そんな力みが緊張の神経をまた高ぶらせ悪循環になるのかもしれません。
深呼吸は簡単なリラックス法なのですが、あらかじめ、そのコツを身につけておくことも大事です。
検診などで緊張で血圧が上昇してしまう人でも、
吸う呼吸より、息を吐き出す呼吸を意識するだけで効果が違うことがあります。
上手く深呼吸が促せれば、驚く程上昇した血圧値が安定される方もいます。
今回の講習では、リラックスや脳のコントロールの一環として自律訓練法を体験しました。
疲労の回復、病気の予防、対人関係の改善、教育スポーツなどへの応用も可能で
治療としてだけなく、日々の生活の中で誰にでも取り入れることのできるリラックス法です。
椅子などに腰掛け、呪文を唱えながら手の暖かさや重さをイメージしたものを実感していきます。
ただ、一度の体験では簡単にイメージを実感できませんでした。
習得のコツは、効果を出そうとせず、短い時間で、力まず練習を続けることだそうです。
リラックスする為の練習にリラックスが必要。なんだか変な感じもしますが
習得には少々の気楽さと気長な気持ちも大切なようです。
過緊張真っただ中で、いきなり試そうとしても逆効果でしょうから
自分にゆとりがある時にその感覚やコツをつかんでおきたいですね。
癒やしには程遠い、堅苦しいイメージの自律訓練法でしたが
自分の外部のものに癒やしを求める必要はなく自分の内面に意識を向け
自分の力で自分を癒やしていくというイメージが持てました。
この自己コントロールが脳のコントロールにつながり、緊張の場面に限らず
いつでもどこでも自分で癒やしを手に入れることが可能になりそうです。
習得してみる価値はありそうですね。
そして、この癒やし方法にはお金がかかりません。
私が大好きな「タダ」(^。^)です。
ですが、注意事項もあります。 安易なお勧めも控えなければ。
「タダより高いものはない」という言葉もあります。
「タダほど怖いものはない」だったりするかもしれません。
必ず注意事項などを確認して実施して下さいね。
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<自律訓練法> wikipedia 参照
最も一般的な自律訓練法は、次の背景公式と第1公式~第6公式の合計7つの公式からなる。
(第2公式までのマスターでも充分ということで、以下第3公式~6公式は省略)
・背景公式 気持ちがとても落ち着いている。
・第1公式 手足が重い。
・第2公式 手足が暖かい。
これらの公式を順に心の中で繰り返し唱え、自己催眠状態になる。
・訓練の後は消去動作を必ず行う(生理的変化やめまい、脱力感などが生じることもあるため)
・消去動作
1 両手の開閉運動、2 両肘の屈伸運動、3 大きく背のび、4 深呼吸
(特有の生理的変化や意識状態が取り消される。)
注意事項
正しい方法で行わなかった場合には、かえって自律神経が乱れたり強い不安感に襲われる事がある。
専門家の指導の元に行うことが好ましい。
- 快適な温度しずかな場所。
- 空腹感や満腹感が便尿意のある時はときは避ける。
- 衣服はゆったりとし、ベルトやネクタイは外す。
- 姿勢は仰向けか、椅子に座った姿勢が良い。目は閉じる。
- 1回あたりは最大でも5分程度に留めておく。1日に3~4回程度が適量と言われている。
- 心臓、呼吸器、消化器、糖尿病、脳に疾患のある場合精神疾患は行なうべきではない。
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