友人に誘われ、上記タイトルの講演を聞きに行きました。
TVにも良く登場される精神科医の名越康文先生です。
若々しくハツラツされている印象で
90分間ノンストップのトーク全快でしたが
楽しい話術にあっという間に時間が過ぎました。
私生活の話題も盛り込みながら
心が元気になるコツをちりばめてのお話でした。
講演の解釈やニュアンスは人それぞれです。
興味のある方は著書を読まれると良いかと思います。以下は参考までに。
まず、思考や想念は常に湧き続けるもので、心がざわつくと、集中力や本来の能力も発揮できない。
また、機嫌の悪い人より、明るく爽やかな人の方がより能力を発揮しやすい。
心のざわつきを感じて落ち着かない時は
・3分以上静かに目をつむってみる。湧きあがる思考のざわつきを落ち着かせる。
・5日くらい多くの情報を遮断してみると本当の自分の考えや選択がクリアになり整理できる。
そして、赤ちゃんのコミュニケーションから。
脳のネットワークや感覚の発達が未熟な赤ちゃんは、すべての不快感を「泣くこと」=怒りで表現
怒りは自分が生きるために人を動かすコミュニケーション手段だと知る。
大人になるにつれて社会性も身につけ、怒りを制御できるようになり
他の方法で感情を伝えられるようになっていく。
臨床経験から、大人になってもいつも怒りの感情をずっと持ち続けている人の多くは
不安、キレやすい、虚勢をはるなどの状態がみられ、幼少期の愛情不足の傾向がうかがえると。
生れついて、初めに身につけてきた怒りの感情をコントロールする事は大切であり
怒りの感情を持ち続けることは心や身体を変化させ自分の人生の破壊につながることも。
嫌な思いをしたり、怒りの感情が湧いてきたら
・10~15秒くらいしっかり息を吐いて深呼吸を3回は繰り返す。
それでも、怒りがおさまらない時は
・「私は怒っています」をゆっくり3回唱える。
”あいつが悪いのに”という気持ちがありながらも言葉を唱える難しさが
客観的に冷静になれると。
また、心が苦しい人は、とにかく身体が固いのだとか。
自分なりの方法で身体を動かし少し柔軟にすることも大切だと。
さらに、睡眠中にみている夢の70%はネガティブなものだとする研究から
起床した時に気持ちが暗いのは当たり前なのだとか。そして、
その気持ちのまま一日をスタートせずに30分以内くらいに「心の基準点」をあげておく。
そうする事によって、お昼間の嫌な出来事に持ちこたえられる自分をつくれると。
具体的行動として朝起きてすぐ
・今日一日を最高に明るく過ごすと言葉で強く宣言してみる。
・自分や人の幸せを願ってみる。(自分の欲望は効果なし)
・深呼吸する 等
これだけでも1~2週間続けると習慣に。
その習慣で2~3カ月もすれば心に変化が現れるそうです。
名越先生の習慣は、毎朝真冬でも水をかぶることだそうです。(@_@;)
そうすると、スカッとして気分も上がると。
確かに極上にスカッとしそうです。
これが先生がかもし出す、心身の若々しさと元気の秘訣では??
若々しさを見習いたくとも、決してまねできない習慣。修行僧のような域です。
簡単な深呼吸でさえ、毎日続けて習慣化するには意外に難しいものです。
それでも、朝の基準点を底上げできるような行動を何か一つ
せめて1週間は続けてみよう!という思いにかられ
無事、心が元気になる処方箋を受け取れた貴重な講演でした。
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