アドラー心理学

産業カウンセラー協会主催 アドラー心理学カウンセラー

岸見一郎先生のセミナ―に参加しました。

子育て、親の介護の経験とカウンセラーの立場からの

実践的な内容でした。

 ご自身の子育て中、幼稚園で先生の話を聞かない我が子が問題に。

親の愛情不足だから子供をしっかり抱きしめて下さいと言われ

抱き締めれば、この子は先生の話が聞けるようになるのか?

その疑問がアドラー心理学を学ぶことに繫がったとのことです。

 

扱いにくい子供、問題行動だと大人が思う子供の行動の目的は?

先生は自分をちゃんとみていない・・・注目されたい・・・

感情的にならずに行動の意味を理解する必要があると。

例えば、泣き叫んでいる子は、注目されるとわかっている。

感情的にならずに要求する練習が必要だと。

対応も感情的にならずに。

「そんなに泣かなくてもいいから普通に言ってくれないかな」と冷静に。

そこで叱るという行為をしてもその行動は繰り返される。

叱られることで、益々自分に価値があるとは思えなくなると。

ならば、ほめるのか?

アドラー心理学ではほめることもしない。

ほめられないと頑張れない子は、おだてられることを学び人の顔色を伺いがちに。

ほめるとは、自分より能力がある人がそれより下の人をたたえるもので

対等な関係ではない。子供であっても大人と対等に。

 

アドラー心理学では、人間の悩みは全て対人関係の悩みに行きつき

人と関る以上摩擦がおこらないわけがない。

対人関係のトラブルは、人の問題に踏み込みすぎること。

勉強しないな子供にも、手出し、口出しはしない。困るのは子供。

子供の問題をどうしても親が共同の課題にしたがり

親が先回りして保護する。そうすると親がしてくれることを覚える。

失敗も学びで、その為にはどうしたら良いかを一緒に考え子供の自立を目標に。

ほめるのではなく出来たこと、役だってくれたことに対しては

”ありがとう”やプロセスに対して”頑張ったね”に変える。

 誰かに役立てた時にこそ、自分に価値があると感じられる。

よい人間関係を築くポイントとして

①対等の関係(相互尊敬)

②信頼関係(本来課題はその人自身で解決できる力があると信じる)

③協力関係(一緒に考えていく、自分の解釈をおしつけない)等

生きる喜び、幸福は人との関りの中でおこるもの。

それを感じるために人との関係に入る勇気ももってほしいと。

 

主に子育ての例ではありましたが、子供を大人と対等に扱うことから

一人の人として関る視点をもてば

どのような年代、人間関係にもあてはめて考えることができます。

介護の場面での認知症の高齢者への関りにも参考になるものでした。

働く環境で増えているとされる上司のパワハラへの対応、逆に部下の指導にもです。

理不尽な叱り方をする上司にも疑問を冷静に伝える勇気も必要だと。

個人の捉え方もあり、なかなか難しい問題ですが

感情的にならずに対応し、相手の行動の意味を理解することの大切さ。

相手を尊重し、誰に対しても対等な関係性をもつ大切さを改めて感じました。

ベストセラー「嫌われる勇気」拝読し、アドラー心理学をもう少し理解してみようと思います。




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コメント: 2
  • #1

    M子 (木曜日, 10 12月 2015 04:10)

    記事を拝見し、とても興味を持ったので書籍を購入してみました。
    早速読んでみたいと思います。ありがとうございました。

  • #2

    メンタルヘルスカウンセリングSophia (木曜日, 17 12月 2015)

    コメント有難うございました。^_^
    M子さんに役立つものでありますように。
    書籍はシリーズでいろいろあるみたいです。
    私はまだ未読です・・・が
    お正月にでも読みたいなと思っています。