見ざる 聞かざる 言わざる

今年もあっと言う間に過ぎました。

歳のせいなのか?年々一年が早くさるような。

さて、来年は申年です。

申年のモチーフにはよく  

「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿が描かれます。

なんとなく解釈しているつもりの意味ですが

本当はどんな教訓が生活に役立つのでしょう。

 

日光東照宮の彫刻でも有名な三猿は、幼年期の猿が目・口・耳をふさぎ

子供は悪い事を見たり・言ったり・聞いたりせず素直に育つように

との意味が込められています。

よく似た表現は、世界各地にもあり微妙に意味は異なる様ですが

人間への共通な教訓が同様に根付いていると思われます。

 

子供への教訓の他、他人の欠点や過ち、聞こえてくる悪口なども

見ない・聞かない・言わないとするのが良く賢明だとされます。

わかってはいるものの 愚痴や嫌みもこぼれるし・・・

複雑な感情の人間社会の中では、きれいごとにも・・・

場合によっては、深入りしない事なかれ主義にも・・・聞こえたりします。

ならば、

自分に直接関係の無い事については」と強調してみると

必要以上に深入りしないクールさが事を荒立てず

無駄なもめ事をさけるような効果を発揮できそうです。

適度な距離感を保てる円滑な人間関係にも役立ちます。

自分に直接関係のないことを見極める。

そのちからも備えていきたいです。 

 

現代には自分に直接関係の無い情報も蔓延しています。

無意識に必要のない情報を見聞きし、また必要以上に発信され

人を不快にさせたり過度な不安を広げてしまうことも簡単です。

わかっていても、事実を誇張するような内容はつい

過剰に見て、聞きかじり、口走ってしまいがちです。

きっぱり、見ない・聞かない・言わないと遮断できる

潔さも必要なのかもしれません。

特に子供は、善悪の判断がわからず多くの情報を得てしまう時代です。

そのことを念頭に、情報を取捨選択

見聞きし伝えられる大人になりたいものです。

 

お猿さんの示す「見ざる、聞かざる、言わざる」をいかすのも自分次第。

2016年が皆様にとって穏やかな良い年となりますように。

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    sho (土曜日, 02 1月 2016 16:56)

    人の悪口を言うのも聞くのも結局いい気持ちはしません。お猿さんの教えに習って、今年は良い事、正しい事を見分けられる良い目を養って、気持ち良い1年にしたいです。