安全基地

日本心身健康科学会

 http://jshas.human.ac.jp/

『こころの安全基地』

と題され開催されました。

子供の成長過程における養育者との安心できる

関係性に焦点をあてた内容でした。

 

 

乳幼児期に主に養育者との間に形成される情緒的な結びつき・絆は

健全な成長に必要なアタッチメントと言い、基本的安心感・信頼感を伴う

『安全基地』も育まれます。

安心できる基地があるからこそ、子供はそこから”離れては戻る”を繰り返し

不安ながらも興味関心への探索を経験し、行動範囲を広げ自立していきます。

安定したアタッチメントは、他者に対する基本的信頼感自己肯定感の基盤

となりその後の成長過程における困難に対する回復力や心の健康に影響する

とのことです。

 

虐待された子供の例では、アタッチメントが上手く形成されず不安感情の表出

養育者に泣きつく、助けを求める等の子供らしい表現ができず

その後の社会生活を困難にする問題行動や障害が生じていました。

虐待と聞くと、何故親なのにそんなことを!と思い

TVのインタビューでも非難の声が聞かれたりします。

虐待をしてしまう背景には、恵まれない人間関係や生活環境など

色々な要因が予測されます。

人間社会の中で生きる以上、社会の悪循環は個々の家族や個人にも影響を

及ぼし増え続ける虐待は、個人的な問題とされる一方、社会問題でもあります。

その社会を形成する一員の自分も虐待を安易に非難できるだろうか・・・

虐待という結果だけではなく、そこに至る背景にも理解が必要であり

虐待をしてしまう大人のサポートも重要であることがわかります。

既に完成されてしまった大人の行動や情緒へのサポートは、むしろ

子供以上に難しいのかもしれません。

その難しいとされるサポートには希望もあるそうです。

成長段階のどこかで、良い養育者・里親、配偶者に巡り会い

安定した人間関係が形成されていけば、アタッチメントや安全基地を再構築

でき改善の余地があるとのことです。

 

話は変わり、アフリカの少数民族の子育てを特集した番組では、女性達が

当然のごとく、他者の子にお乳を吸わせたり面倒をみるという連携行為で

誰が母親なの?という感じです。原始的な生活環境でも安心感があり

子供の情緒も安定。集合体の女性全員が養育者であり

全体でアタッチメントや安全基地を育んでいることが良く分かりました。

お乳の分け与え♡合理的なシステムですが、今の日本では有り得ない状況です。

でも、何か見習いたいですね。

 

アフリカ民族の様な密接な関係は無理としても、大げさに捉えず

自分の出来る範囲で、周囲の親や子供を見守る。

それだけでも、誰もが養育者の目線に立ち

社会の一員としての役割を果たせるかもしれません。

個々のアタッチメントや安全基地が充実していなければ

そのゆとりは持てない部分もありますが。

私自身の安全基地は?と問うも

ピンとこず・・・

無意識化した安全基地を探索し直してみます。

 

さて、あなたは自分の安全基地が即座に思い浮かびますか?

また、誰かの安全基地になれていますか?

改めて認識してみるのも悪くないと思います。

 

 

 

 

Hiroshima open 2014 1 . 11

2018年 Sophiaは4周年を迎えました。