夏の風物詩

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

梅雨が明けました。

すでに猛暑日が続き、がっつり夏を感じています。

もっとマイルドに夏を感じたいのに。

 

私の住む地域では、夏を感じる風物詩があります。

毎夜この時期に、ドンッ! ドンッ! ドンッ! 

と和太鼓の音色が、近くの河川から鳴り響きます。

目をこらすと、暗がりの川で木船に乗った男性陣が

太鼓を響かせ、カッタ―訓練のごとく船を漕いでいるのです。

わざわざ夜に現れる、不思議な人達。                        

ですが 、太鼓の響きが、妙に心地よくて

「もう、夏だな~」と身にしみる音色になっています。

 

夏は、祭りも盛んな時期です。

世界遺産、宮島は花火大会も有名ですが

つい最近「管絃祭」という夏のお祭りがありました。

この祭りを知らない市民もけっこういます。

厳島神社の本殿から、御祭神を乗せた御座船が管絃を奏で

対岸の神社まで渡るという日本三大船神事の一つです。

この海渡りは、他の地域からこぎ船が集合し

神様を載せた御座船を引き、守りながら並走します。

太鼓、歌、演奏、旗ふりの古典的な音頭に合わせ

男性陣がグイグイと船を漕ぐ姿は、あっぱれです。

もやもやした梅雨も、暑い夏もぶっ飛びます。

偶然、この祭りに遭遇した時には興奮しました~。

 

で、実際の祭りをみてわかったことがあります。

近所に現れる太鼓の音色と不思議な人達の正体は

神の祭り管絃祭に向け特訓している、こぎ船の男達でした。

こんな間近から出向いていたとは驚きです。

それ以来、近所に響きはじめる太鼓の音色は

「神聖なる夏の合図」として捉えています。

 

さて、和太鼓の良さが見直されています。

所作が適度な運動になり、リズムを合わせる爽快感や

脳へのリラックス効果も話題になりました。

科学的検証は、まだまだこれからのようです。

腹の奥底に、低く響く太鼓の音色は

少なくとも、私にとっての安心感につながる音域の様です。

生活に自然に溶け込む音や、情景の風物も

心地よさを助長しているのでしょう。

和太鼓 習いたくなりました。

 

 

 

 写真 出典 http://img6a.smcb.dena.ne.jp/d/digi/o1/871/cmrdmrdmb52hoc63100goc631g84210.jpg