呼吸に潤いを

 

11月の十五夜はスーパームーンでした。

地球に大接近した月が

大きく見えるというイベントは

あいにくの雨にて、翌日の観察に。

どんだけ、でっかい月なのか

期待程大きくもなく、ふ~んて感じでしたが

秋のお月見はいいものです。

冷えた空気の中、しっとり輝く姿は心が潤い

深呼吸すれば瞑想もできそうです。

一番好きな季節です。

 

反して、秋は乾燥地帯

潤い不足が加速するお年頃なもので

全身すでにカッサカサ

起床時の喉は、いつもカラッカラ

どんだけ、でっかい口を開けて寝ているのか

喉から風邪をひくタイプです。

単に口を閉じて寝れば良いのですが

至難の業にて、いつの間にか

ぽっかりと口があき

美しい寝姿への憧れは消えてゆきます。

 

たまたま、

ミュージカル女優さんの喉ケア法を

TVで紹介していました。

口呼吸を予防する市販のテープを使います。

眠前に、鼻の下から唇の下に向け

絆創膏のようなものをペタッと貼り付けて

強制的に閉口させ、女優にあるまじきお姿に。

単純なしくみには関心したものの

「とても窮屈そう」

無意識にむしりとる自分が想像できました。

でもまあ、やってみるかと。

 

そんな時、睡眠法について

アロマテラピーのセミナーに参加すると

http://www.aromakankyo.or.jp/event/aroma_seminar/

これまた偶然、鼻呼吸の必要性と

例のテープについて紹介がありました。

最近のアロマ界は進化し、幅広い健康情報を

掘り下げ、興味深い話題が増えています。

講師の先生曰く、市販の 口呼吸防止テープ 

かなりの違和感と苦痛があり

異物などで呼吸が閉塞されるのも怖いと。

「やっぱりね」

代わりに、医療用のサージカルテープ

(細い紙テープ)をほんの1cm位切って

唇の上下に少し貼るだけで良いと。

これならばとっさの時に、すぐはずれるうえ

ずれても、ちょこんと唇にテープが残るだけで

脳が口を閉じようと認識するのだとか。

1~2週間もすれば鼻呼吸が習慣化すると。

「これならできるかも」

イメージできますか??

 

鼻呼吸の良いところは

鼻毛が埃などを防いだり

鼻腔に吸い込んだ空気を加温加湿し

肺に酸素を送り込むことです。

この適度な温度と湿潤が、気管や肺の機能を高め

唾液の相乗効果でウイルスや細菌の増殖を防ぎます。

口呼吸では、唾液の分泌も低下し

乾燥した冷たい空気が、ダイレクトに肺に送られます。

睡眠中、絶え間なく送り続けられるのですから

喉・気管・肺への負担も少ないほうが良いはずです。

加湿器など便利な道具もありますが

過剰な加湿はカビの温床にもなります。

寝てる間にカビまで吸っていたということに

ならないように。

 

鼻や呼吸は、心身に奥深い機能を持ちます。

備え付けの自分の鼻を、存分に生かしきり

呼吸だけでも、潤いがほしい季節であります。

 

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