ふれあいとぬくもりの科学

 

講習会に参加しました。

マッサージや温浴など、ふれあいによる、ぬくもりの効果を

温泉研究の第一人者、大学教授陣の巧みな話術で、楽しく学べました。

ポイントは、マッサージやふれあいに、力は必要なく

 ” 優しくゆっくり触れる ” でした。そうすると

オキシトシン(幸せ・愛情ホルモン)を分泌させる効果があるようです。

 

ワークショップでは、参加者同士でアロマハンドマッサージを施し

和気あいあいとした中、肌とのふれあいが

初対面の人との距離も縮め、心の開放も実感しました。

講師は、色々な方面でマッサージを施術する

スペシャリストで、優しさ溢れる先生でした。

そんな先生でも、障害のある方への施術経験では

「自分の気持ちが穏やかではない場合、明らかに拒否されることがあり

純粋な人に接する時には、自分の鏡ような反応が返ってくる。」

と印象的なお話しをして頂きました。

まったく、その通りだと思います。

子供も、障害者も、認知症高齢者も、相手の心を敏感に読み取り

それに応じた反応を、素直に返されると感じることがあります。

そして、自分を振り返り、反省させられます。

 

 

今、ご縁があって小学生の子供と接することがあります。

低学年のお子さんであれば、あまり交流や会話がなくても

無邪気に、抱き着いてきたり、おぶさってきたり

なんの躊躇もなく、ふれあいを求めてくることがあります。

私が小学生の頃、こんな風に他人にすりよる勇気はなかったけど

と思いながら。もちろん、それができない子も沢山います。

以前の同科学会では、子供の情緒の安定は、親だけでなく

周囲の環境からも得られるものだと学びました。

そこで、近所のおばさんみたいな立場の私は、環境の一員として

さすってあげたり、抱擁してあげたり、惜しみなくお返しすると

子供も喜んでいることがわかります。

 

社会生活、集団生活のメリハリやけじめが必要な部分があるので

ルールを無視した甘えの行動には応じませんが、自由時間での

交流に関しては、心おきなく受け入れるようにしています。

これからは、さらに優しく、そっ~とスリスリしてあげたいと思います。

 

そんな程度でオキシトシンを分泌させ、安心感が与えられるならと

「 してあげている 」意識満載でしたが

実は、自分が ”ほんわか” していることに気づきます。

逆に子供達に癒されているのです。

講習会でも、ふれあいを与えている側の方が、よりオキシトシンが

増えているのだとわかり、妙に納得しました。

 

ふれあいを得にくい年代にさしかかり

オキシトシンはそうそう出ませんね。お金を払っても得られません。

誰かが求めてきてくれる環境は、かなり貴重で、あり難いものです。

こちらが、ふれあいを求め、お願いする立場にありました。

 

✨ふれあいを求めてくれる宝子達よ✨ 

 オキシトシンが枯渇した

 おばさんの救済役も、 お願い申し上げます。