共生

 

日本心身健康科学会 http://jshas.human.ac.jp/

『共生』をテーマに

住環境・建築デザイン、微生物・細菌・食と幅広く

心身の健康を考える学会・講習会に参加した。

様々な視点から、沢山の健康情報をインプットできたが

上手くアウトプットして表現しきれない。

 

そして

ふと、『共生』にまつわる出来事を思い出した。

子供が集まる施設にて

ある日、一匹のゴキブリをトイレで発見。

トイレから、すばしっこく飛び出てきたゴキブリは

子供達のさらし者になり、大興奮状態で

ギャーギャーと大騒ぎされた。

見かねた職員の女性は、なんと素手で

素早く、ゴキブリをキャッチし握りつぶす。

とっさの使命感?だったのか、「もう大丈夫よ~」と

言ってのけ、根こそぎ手を洗っていた。

見事な早業にて「お見事~」と私は思わず大拍手。

なぜか、つられて拍手する子供達。

一件落着。みんな落ち着きを取り戻した。

その後

一人の子がトイレに行きたいと、股間を抑え我慢している。

でも、トイレの中には入りたくないと言う、その理由とは。

「だって~、さっきゴキブリおったじゃん!

トイレ消毒したのー!!  してないんでしょー!!」

小学一年生の主張。

そこにいた大人全員の目が点・・・

他の子も、それを聞きトイレに入るのを躊躇し始める。

職員のお一人が

「あのねー、みんなのうちにも、ゴキブリいるでしょう。

ゴキブリはね、みんなと暮らしてるのよ。だから大丈夫。」と

そうそう「共生」よ。と私は納得。

子供は、ピンと来てはいないものの

「じゃあ、一番にトイレに入る、勇気のある子は?」

とはっぱをかけると、今度は喜んで、我先にトイレに入りたがる。

この素直さには、笑えるが

もはや、ゴキブリの通り道は消毒対象なのかと驚いた。

君たちの、トイレの飛び散りの散乱こそ消毒したいよ。

確かに、ゴキブリは汚いし、私も苦手。たいがい直視せず

薄目を開けるか、眼鏡をずらして処理をする。

 

子供達の清潔観念は、びっくりするくらいチグハグなもの。

弁当やおやつを、ボロボロこぼしながら

床に落ちた物も、平気に食べてみせるくせ

他人の同じ行為には、汚ないと厳しく指摘する。

手洗い後、たっぷり汚れをまとった自分のTシャツに

なすり付けて手を拭く姿。とても綺麗だね・・・。

ダンゴムシやセミの抜け殻を、大切に握り締めていたり

鼻水を素手でぬぐったまま、そこらじゅう触りまくる。

ついでに、私も触ってもらえる。(-_-;)

まあ、どう言っても子供は、こんなものでしょう。

なのに、ゴキブリの足跡を消毒とは

どのお口が、それを言うか~と思う。

それを認識させるのは、大人であり

今の、除菌体質の世間なのですから考え深い。

 

 

ところで

様々な視点から学び得た『共生』では

多様な人々との関わりや、コミュニティへの参加が

健康をもたらすという、共通点が見えてきた。

ひきこもり、不登校、認知症、うつ、生活習慣病

多くの災害・仮設住宅での健康問題からも

コミュニティと食生活の関連、健康への影響が

解明されてきている様だ。

ゴキブリ騒動も、コミュニティの中では笑いを生んだ。

自然なコミュニティ空間・共生が健康を創造している。

人間の行動傾向や環境に基いた、建築デザインの分野でも

それらを、緻密に計算し、健康に貢献していた。

そういったモデルを参考に、居住環境を見直せると良い。

 

では、自分は健康的な「共生」生活が送れているだろうか。

食生活、環境すべてにおいて反省点多々あり。

特に、「共生」を楽しむ意識に乏しい自分がいる。

マンション暮らしは、意外に隣人に会わない。

一見、まとまりのあるコミュニティだが、希薄な面も。

そうした関わりの方が、気楽なのは危険信号かも。

幸い、お隣さんが野菜を下さる、受け身の有り難い環境があり

なんとか、共生の合格圏内ということにしよう。

 

ただ、『共生』は

強要されても困る。密着や依存とも違う。

有効なコミュニティや、ご近所付き合い

仲間、家族間、ゴキブリとも

適度な距離感は、保ちたいところである。

 

 

 

 

Hiroshima open 2014 1 . 11

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