戊戌

 

2018年 

本年もよろしくお願いいたします。

 

戌年にちなみ、狛犬登場。

狛犬は、犬というか門番で

口が「あ・うん 」 を示し

始めと終わりを表す。

この門番さん、何を思いこの時を

見つめているのでしょう。

 

今年、60年に一度の

戊戌(つちのえいぬ)の年

これまで、十二支は意識しても

十干は気にも留めていなかった。

 

戊(つちのえ)、戌(いぬ)共に

植物の成長段階を表し

戊は、草木が茂る繁成を

戌は、草木が枯死する・切るを

意味するとか。

成長(繁成)しすぎた草木は

日が当たらず、逆に枯れる。

次の成長を促すためには

それを切り取ることも必要だと。

戊戌は、新たな成長を控えた

終焉の段階。

 

今年、平成30年節目の年。

これまでの成長に区切りをつけ

平成も終わりを迎える。

新時代に向かう戊戌の年に相応しい。

干支が時代や生活に反映しているのは

偶然ではなさそうだ。

 

平成の終わり、時代の波は

あらゆる問題が浮き彫りとなり

壊れていく様が顕著になった。

不要なものが破壊され、再生に向かう

新しい時代の前触れならば

これも快く、穏やかに受けとめられる。

ただ見守り、不要に騒がず

流れに委ねるしかないこと

それも、必要なことなのだと。

成長を見越こした、破壊が必然ならば

手放す物にしがみつかない覚悟も必要。

 

 

 

時代の波に乗るとは

無理することでもなく

頑張りすぎる事でもなく

そういった流れに調和し

合わせられる力なのか。

 

何を成長させるために

何を手放し、終わらせるのか。

事象、自分を見つめて

何を新たに、始められるのか。

 

流れに委ねてみよう。

 

時代の流れにとけこむように

世も、個も、自然も

快く手放したものが

新たに、統合・再生され

実りある調和で循環するに違いない。

「あ・うん」の門番も、それを願い

見守り続けてくれるのだろう。

 

安心して新たな時代へ進んでいこう。