可能性

 

勉強会に参加。

癒し・癒されというテーマで

自閉症児の音楽療法を紹介された。

音符♪の意味を理解できず葛藤の連続。

音のイメージを認識できる○△等の形に

置き換えてみると、劇的に反応が変化し

独自の楽譜が完成。15年かけ、一曲を

ピアノで弾けるまでに。その楽曲

「ジュピター」の録音を披露された。

ゆっくりと奏でられたその音は

歳月をかけて生み出された結晶のように

純粋で清らかなメロディーを奏でていた

聴く者の心を癒したのは言うまでもない

人は誰しも無限の可能性を秘めている。

常識で植えつけられた思考では

可能性のきっかけを閉ざしやすい。

 

 

現在、発達障害とされる

子供や大人は想像より多い。

やみくもな関わり方は、相手の負担を

大きくしたり傷つけたりしかねない。

 

具体的な困り事、苦手とされている事は

周囲も見えづらく配慮が難しい。

個性や多様性の尊重の時代とはいえ

それは容易ではない。周囲の不理解さ

ばかりの問題でもなさそうだ。

早期に専門機関に相談できれば

何かしらの手だてが見つかりやすい。

具体的に抱えている問題の理解には

特性を評価できる検査を行うことが

有効なのだと専門家のご意見も伺った。

 

専門機関への相談を躊躇される

保護者もおられる。

我が子にどんな診断がくだされるのか

恐怖や不安を感じるのは当然のこと。

障害という形での支援を受けたくない

かもしれない。診断がかえって能力の

可能性を狭めるかもしれない。

でも、生き辛さを抱え、困り続けるのは

その子自身。特性を詳細に理解する機会

を得られていないことは残念。

診断名をつける事が目的ではなく潜在

している傾向の客観的・多角的な視点

での理解を手助けに使えたらと思う。

 

診断だけついて支援に結びついていない

こともある。また、ある機関では良い

支援を得られても、家庭や学校とも

連携がなければ良い関わりへの効果

の持続性は低下しがちだ。

まず、検査・診断を道しるべとして利用

できるサポートはどんどん活用してみる

それによって、世間の認識や理解度も

更に変わっていくのではないだろうか。

 

小さな芽を育て、可能性を見出す中で

当事者が支援者に与える影響は大きい。

双方にとっての癒しであり幸せとなる。

堂々と生きづらさを主張してほしい。

 

可能性の道しるべに。

「ジュピター」 

 

英語版も素敵 ♪