彼岸花の季節となった。
強烈な赤は凛としながら少し毒々しい。
どことなく近寄り難くもある。
彼岸花の連なる鮮やかな景色
「かぶれるから絶対触ったらだめ」
母に言い聞かされ花摘みを制された。
綺麗なものへの憧れと畏怖を感じた。
触れたい衝動を抑え美しくも怖い花から
視覚と感情を統合させ身を守っていた。
勉強会に参加。
五感にまつわる健康情報を沢山ゲット。
脳みそが鈍いからあやふやな解釈。
以下は、うのみ厳禁。
今や、人工物である液晶画面、機器、
電気信号、加工食品、石油製品に
五感はさらされていた。
便利と引き換えに五感への過分な刺激は
気づかぬうちに心身の機能を歪め
遺伝子レベルの変化も引き起こす。
動物より優位とされてきた人間の機能は
退化し続けていることに、多くの人は
危機感を感じているのだろうか。
健康ブーム、登山・神社巡りブームは
心身の異変を感じとった証かもしれない
時代の回帰のような行為だが
心の拠り所とし、老若男女に広がり
効果も実証されている。
幅広く多くの人が認知し行動できれば
国民の不健康リスク減少には役立つ。
刺激しあって自分なりの身を守る
健康手段を沢山見い出したい。
自然の中にあえて身を置く行為は
人工物から得られない何かを感じとる。
日々の鈍りまくった感覚を研ぎ澄まし
五感でストレスから心身を守る。
だが、自然に身をおける環境は限られ
効果を得たくとも、身近で手軽な行為
ばかりとはいえない。あえて、
人工物に頼る方法もあったのだ。
ニューロフィードバック療法を
ご存じだろうか。広島では
広大病院で医学的研究がなされている。
適切な脳状態に導く療法である。
これらの手法を日常生活に応用させ
脳機能訓練法で健康調整に
役立てる試みもあるようだ。
過去の内省や未来の予測に過剰に
囚われやすい人間のぐるぐる思考は
心の疲労やうつを招きやすい。
このしがらみを脳波で調整すれば
今この瞬間に注意集中出来る様だ。
過去や未来を意識しない動物
チンパンジーは画面に散らばる数字を
瞬時に記憶する能力を発揮してみせた
この速読ともいえる瞬間的な記憶は
「今、この瞬間」に集中して生きる者の
能力の賜物なのだとか。
今に集中できなくなった私達人間は
人工物を生かす現代的な手法も必要。
自然では得られない何かを導けば
より健康を守ることができそうだ。
脳波をも調整する未来に期待したい。
私の捉えた彼岸花の視覚情報・感情は
どんな脳波を描いていたのだろう。
楽しんで自分にあった五感を刺激し
今この瞬間に、集中して生きる。
ぼんやりは、リラックスと紙一重
すぐに考え事で頭を埋めつくし
休息を思考にすり替えてしまう。
とりあえず、今に集中！！
自分で出来るこの意識改革を
地道に重ねてみることも必要だ。
ところで、
六感は科学で扱えるのだろうか。
直観・動物的感覚はかなりあてになる。
自分を守り導く鋭い感覚だ。
人間よ、もっと目覚めよ。
便利さゆえに人を退化させる前に。
人工物に飲み込まれてはいけない
健康への利用に大いに役立てるのだ。