台風による被害を受けられた方に

心よりお見舞い申し上げます。

 

水害は人類史上幾度もあったはずだが

現代の技術を持っても激しい地球の変化

についていけない。天災は甘くなかった

人間の過信を、いとも簡単に破壊する。

水に生かされている私達が再生する為に

その性質の両面を理解したい。

 

 

水辺が好き、いつも癒されている私。

その水辺は、時に脅威を見せつける。

水害がこれほどまでに甚大になる以前

我が家の近隣の河川も台風で荒れた。

堤防から水が溢れるなど想像もつかず

水を増した川が少しずつ波打って溢れ

数時間のうちに大きく許容を超えた。

すざまじい大波が土手や道路をみるみる

飲み込む様。周囲を浸水させる川の姿は

恐怖でしかなかった。

今の災害知識ならば避難レベルだろう。

 

被害が少なかったことが幸いし

水害に対する危機感も、まだまだ薄く

地域でも大きな問題意識はなかった。

映像で情報が拡散される時代でもなく

被害のあった地域の不便さへの理解も

全体的に薄かったように思う。

 

水の被害の甚大さが全国に知れ渡った今

多くの情報は取捨選択する必要もある。

恐怖をあおる映像や情報はいらない

感情を過度に揺さぶるものには注意。

私達に身をもって伝えてくれている

被災者の経験は、とても貴重な情報。

支援やサポート意外に、誰もができる事は

その方々の経験を無駄にしないこと。

意識や知識を、行動の変化に生かすこと。

 

辛い経験を急激に積み重ねている今

分析された災害情報も精度が上がっている。

日頃から予測される災害の程度を知り

避難経路や場所、自身を守る行動の認識を

高めていく必要性を感じた。まだまだ甘い

人ごとだったと反省させられてしまう。

 

 

 

その様な中、天皇即位の日を迎える。

天皇陛下のライフワークの研究は「水」

貧困の国の子供達が学校へも行けず

生活の為の水汲みに時間を費やす事に

問題意識をもたれたのだとか。

生活になくてはならない水、その恵みが

少なすぎても、多すぎても困難を招く。

水の性質の極端さを抱えた地球の問題。

それを何より理解されているという事が

国民にとっては救いとなる。

天皇即位パレード自粛は、当然だが

この甚大な被害の最中においても

新しい日本の変化に希望を抱き

国中が喜びに溢れる寛容さを持つことも

時代を乗り切る方法かもしれない。

生きる上で欠かせない水の重みに

大きな発信力を示されることを望む。

 

 

 

水によって体が成り立ち

水によって生かされ

水によって清められ

水によって癒され

水によって脅かされ

水によって気づかされ

水によって命をも奪われる

そのことをすべて受け入れながら 

 

 

水と共に生きる生命が

豊かにすごせます様に。